ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(5)- 小さい葉の付いた枝

前回は、大きい葉の付いた枝について書きましたが、今回は、小さい葉の付いた枝の作り方です。

大きい葉の付いた枝と同様に作ってもよいのですが、葉が小さいので、1個1個糸始末していては大変なので、葉を作りながら、枝にも仕立てていくという方法で作ります。

特小ビーズを使い、糸はNymoのBサイズがちょうどよいです。

(1)図1~図4を参考に1枚の葉を編む。
図4で、#20、21のビーズを入れた後は、
#16、#17、#7、#6、#11、#5、#4、#14、#15、#18、#19を通ってから、
#22~#24のビーズを拾い、#20に通す。
さらに、外側のビーズを通り、#8まで糸を通す。

(2)最初に残していた糸と、今作業していた糸の両方にビーズを20~30個通し、片方の糸にもう1個ビーズを通してから、両方の糸を本結びする。(図5)

(3)作業していた糸を中央の枝のビーズに逆方向へ通し、最初に作った葉から数個下のビーズから糸を出し、ビーズを1~3個拾う。(図6)

(4)(1)で作った葉と同じ物を作る。この時、中央の枝と、(3)で拾ったビーズとの間に、ビーズ1、2個分のゆとりがある状態を保って作業する。(図6)

(5)葉が編めたら、(3)で拾ったビーズに糸を通し、中央の枝のビーズに上から下へ向かって糸を通して、よく引っ張る。(図7)

(6)この後も、続けて基本の枝の作り方と同じように、枝を作りながら、葉を編んでいく。

次の葉を作る前に、十分糸を引いておかないと、中央の枝とのすき間が空きすぎてしまい、しおれたような柔らかい感じになってしまいます。
最初は、葉の枚数が3、4枚程度で練習してから、枚数の多い枝を作るようにした方がいいと思います。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(6)- 小さい花

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(4)- 大きい葉の付いた枝

やや大きめの葉の付いた枝の作り方です。
葉の作り方もいろいろありますが、大きさの変化が付けやすい葉で説明します。
特小ビーズを使い、糸はNymoのBサイズ又は0サイズがちょうどよいです。

(1)図1の図案で、ブリックステッチを使って、葉を何枚か作る。
ビーズが縦方向に2個並んでいる部分は、2個を1組として考えて作り、出来たら糸始末する。

(2)新しい糸を用意して、基本の枝の作り方を参考に、中心の枝を、先端のビーズを葉に置き換えた状態で作る。(図2)

(3)側枝の先端に葉を通しながら、基本の枝の作り方と同じように、枝を作っていく。(図3)

写真の枝は葉が3枚ですが、葉の枚数を変えて、長い枝もできますし、葉の大きさや色を変えたりすると、いろいろ出来ます。
大きい枝を作る場合は、中心の枝の部分にワイヤーを入れるなどすると、丈夫になります。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(5)- 小さい葉の付いた枝

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(3)- 枝のバリエーション

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方で作った枝をそのまま使ってもいいのですが、もう少しボリュームが欲しい時は、次のように作ります。

この枝の場合は、糸よりもテグスを使って作る方が作りやすいです。
テグスを針に通して糸と同じように扱います。
ビーズは特小を使う場合は、テグスの号数は0.8号から1.0号ぐらいが適しています。

(1)中心の枝を少し長めにして、ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方のように、途中まで作る。(図1)

(2)ビーズ数個分、中心の枝に糸を通し、次の枝のための準備をする。(図2)
この時、中心の枝との間に、ビーズ1、2個分のすき間を開けておく。

(3)分岐した部分で、枝を完成させる。(図3)
この時に、中心の枝との間のすき間がなくならないように気を付けて作業する。

(4)中心の枝から糸が出ているビーズに、上から下へ向かって糸を通して、よく引っ張る。(図4)ビーズ数個分、中心の枝に糸を通し、次の枝を作る。

(5)ある程度の分岐した枝ができたら、中心の枝の一番下のビーズの手前まで糸を通し、残していた糸と本結びをして、仕上げる。

こんな感じになります。

オフルームビーズワーク Sweet Peaに掲載のクリスマスリースにも、基本の枝とともに使っています。

根元を持って縦にしても、張りがあって崩れないような仕上がりにならないといけないのですが、テグスのすき間の開け具合と、引き具合のバランスが悪いと、しおれたような柔らかい感じになります。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(4)- 大きい葉の付いた枝

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方

(1)糸にシードビーズを20~30個通す。(図1)
最後に拾ったビーズ以外のビーズに逆方向へ糸を通す。

(2)片方の糸にもう1個シードビーズを通してから、両方の糸を本結びする。
ここで、糸をよく引いて、枝が堅く仕上がるようにしておく。(図1)

(3)作業していた糸を今通したシードビーズに上方向へ通し、上から4~6個下のシードビーズから糸を出す。(図2)

(4)シードビーズを4~6個拾う。最後に拾ったシードビーズを通らないで、今拾ったビーズに逆方向へ糸を通す。(図2)
中心の枝との間に、ビーズ1、2個分のゆとりがある状態を保っておく。

(5)中央の枝から最初に糸を出したビーズの1つ上のビーズに上から下へ向かって糸を通して、よく引っ張る。(図2)

(6)続けて何個かのビーズに糸を通して、適当な位置から、糸を出す。(図3)
シードビーズを4~6個拾う。最後に拾ったシードビーズを通らないで、今拾ったビーズに逆方向へ糸を通す。
中心の枝との間に、ビーズ1、2個分のゆとりがある状態を保っておく。

(7)中央の枝から糸が出ているビーズに、上から下へ向かって糸を通して、よく引っ張る。(図4)

(8)同様にして、(6)、(7)の作業を繰り返す。

(9)最後は、一番下のビーズの手前まで糸を通し、残していた糸と本結びをする。

どの段階でも、糸がゆるまないように気を付けて作業して、全体に張りのある仕上がりになるように作ります。

1つ1つの小枝をしっかりと作らないと、途中でゆるんできて、枝全体がしんなりと柔らかくなってしまいますので、何度か練習が必要です。

出来た枝は、このままリースのベースにも使ったり、もう少し枝分かれした大きな枝物も作ります。また、この小枝の先に葉を付けながら仕立てたりもします。

次回は、枝のバリエーションについてです。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(3)- 枝のバリエーション