ビーズで編む壷の首がグラグラするのを防ぐには

ビーズで編む壷の首が、グラグラしたり、堅く仕上がらないという質問が良くあります。

胴の部分には芯が入っていて、あまり糸を引かなくても形が保たれますが、首の部分は、何も入っていないため、編んだ時の状態が仕上がりの堅さとなります。
そのため、首の部分は、胴部分よりも、糸にワックス(ビーズワックス:beeswax)をしっかりかけて、よく糸を引いて編む必要があります。
糸を強く引いて編むだけでは、作品が堅く仕上がりません」の記事も参考にしてください。

それ以外にも、壷の胴部分から首に移る部分をしっかり作っておく必要があります。
この部分は、形が極端に変わったり、使うステッチが変わったりするため、不安定になりがちです。


上記のKT312-2CHとKT120-4CHは、胴部分をネッティングで編むので、ビーズ同士がつながっている部分が少ないため、首の根元周辺がぐらつきやすくなります。
中に芯は入っていますが、胴部分の編み終わりの数段は、糸を強めに引いて編むようにすると、首の部分を作ってもグラグラしにくくなります。

また、首の部分の1段目を編んだ後、もう一度同じ所に糸を通してよく引いてから、2段目を編むとしっかりします。

スペース

KT324-2CHの首の部分は、筒状のヘリンボーンステッチで作ります。
それに対して、壷の胴部分のビーズの穴の向きは、筒状のヘリンボーンステッチで並ぶ方向には並んでいません。
そのため、首の部分の一番最初の段は、胴の部分のビーズの穴を上向きに起こすようなイメージで、糸をしっかり引いて編まないと、ぐらつきの原因になります。ここをしっかりしておくと、筒状のヘリンボーンステッチは、よく糸を引けば締まりやすいので、堅く仕上げることが出来ます。

首を編んだ後に、首の部分に何度か糸を通しておくのもいいことです。
ただ、持ち手を付ける前にしてしまうと、針が通らなくなることがあります。
形を作る時に、ある程度しっかりと糸を引いて作り、持ち手も付けて、後は糸始末するだけという状態になっても、まだグラグラするようであれば、首部分の編み目に針が通る範囲で糸を通してよく引いておくといいと思います。

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糸を強く引いて編むだけでは、作品が堅く仕上がりません

オフルームビーズワークでは、いろいろなステッチを使って編みますが、いつも柔らかくしなやかに仕上がるように編むわけではなく、作品をしっかりとした堅さに仕上げたい場合は、糸をよく引いて編みます。

例えば、ペンダントトップの部分や、

飾りつぼの首の部分など。

さらに、滑らないタイプのワックス(ビーズワックス:beeswax)をしっかりかけて、糸が滑ってゆるんでこないようにして、作業します。

ワックスもよくかけて、糸もしっかり引っ張っているのに、堅く仕上がらないということがあります。
気づかない内に、糸をゆるめてしまっているのが原因です。

【堅く編んだ状態を保つ方法】

  1. 作業中に、作品から出ている糸を、針を持っていない方の手の指に引っ掛けてしっかりと押さえておきます。
  2. ビーズに針を通して糸を引き、その糸を引っ張り終わる直前に、抑えている指を離してサッと糸を引っ張り、強く糸を引いた状態を保つように、再び糸を押さえておきます。



常に、このようにしていると、糸がゆるんで柔らかくなってしまうことはありません。
また、作業する部分が指の上で固定され、グラグラしないので、針も刺しやすくなる利点があります。

糸を押さえずに作業していると、徐々に糸が滑ってきて、前に編んだ部分の編み目がゆるんできます。
また、糸を押さえていないことで、針を通す時にビーズが持ち上がり、糸をゆるめてしまうことにもなります。

あまりにも糸を強く引きすぎると、糸そのものがブチッと切れてしまうので、ある程度の力で引っ張り、ゆるまないようにしておく方がいいということです。
力を入れ過ぎると、手も疲れますので。

今まで、こういう方法で作業していない場合は、最初はやりづらいと思いますが、練習を繰り返すとコツが分かってきますので、ぜひ習慣づけておく方がよいと思います。