六角形のビーズの箱のキット・KT339-1BOXの補足 – 厚紙を使う理由

六角形のビーズの箱のキット・KT339-1BOXを作る際に、厚紙を使って作業する部分があります。
説明書に書いているのですが、少し補足しておきます。

箱のふた部分と底部分を作る時の途中から、下の写真のように、厚紙を添えた状態にして編んでいきます。

しっかりとした堅さのある仕上がりにしたいため、全体的に糸をよく引いて作業するのですが、ふた部分と底部分は、ビーズの間の目を増やしながら、しかも糸を強くひくため、ビーズの収まりが悪くなって、よじれやすくなります。
試しに厚紙を添えずにやってみると、すぐ分かります。

この時に、厚紙を添えて作業すると、糸を強く引いても厚紙があるため、それ以上形が変わらないので、平らな形に仕上げやすくなります。

ただ、糸を引く時に、編んでいる物が持ち上がる方向に糸を引くと、厚紙を添えている意味がなくなってしまうので、厚紙側に押さえ付けるようなイメージで糸を引くようにして、作業してください。

KT339-1BOXは、ビーズアクセサリーLobeliaで販売しています。

ビーズの色合わせ(1)- マット系ビーズとの組み合わせ

ビーズの色合わせは、色そのものの組み合わせ以外に、ビーズの加工の種類や質感も併せて考慮する部分が難しいですね。
今回は、マット系(つや消し)ビーズとの組み合わせで考えてみます。

マット系(つや消し)ビーズは、光を反射しないので、色がくっきり見えます。そのため、マット系以外のビーズと組合わせると、はっきりとした印象になります。

例えば、上のKT231-1NEのネックレスの四角形のパーツは、マット系ブルーのビーズとメタリックブロンズのビーズとを組み合わせて作っています。

マット系ブルーのビーズを、ラスター系(つやのある加工)ブルーのビーズに変えて作ったのが、下の写真の右側です。
ラスター系のビーズを使っている右側のパーツは、ツルツルと光った感じで、全体的に一体感のある感じに見えます。

マット系ビーズを使った左側のパーツは、メタリックブロンズのビーズとの質感の差によって色がはっきり分かれて見えます。

下の写真のKT358-1NEのネックレスやKT203-3のブルーのバッグのように、マット系ビーズと24ktメッキビーズと組合わせると、24ktメッキビーズがキラキラしている分、さらにその差は顕著です。
色がくっきりしていて、マット系の落ち着いた色合いと24ktメッキビーズの派手さとの組み合わせで、落ち着いた華やかさが出るので、私が最近よく使っている組み合わせです。

どういう組み合わせが正解とは決められないので、作品のデザインや、自分のイメージ、どう見せたいのかなどを考えて、同じ色でも、マット系のビーズを使うのがいいのか、それとも違う加工のビーズを使うのがいいのかを考えて色合わせをする必要があります。

上記の写真のキットは、KT231-1NEKT358-1NEKT203-3CHのページで販売しています。

ビーズを編んで壷を作るのは、おもしろいです

私は壷が好きで、ビーズを編んで壷を作ることが多いです。
陶器の壷も好きですし、ガラス製の壷や花瓶、香水瓶もデザインがいろいろあって大好きです。

好きになったきっかけは、多分、家にあった小さな陶器の壷だと思います。

とても小さくて、大きい物でも、高さが5cm、胴部分の直径が3cmくらいで、いくつかが、人形ケースの中に、ちょこんと飾ってありました。


形も様々で、絵付けもして、持ち手も付いていたりと、小さくてもしっかりと作ってあって、おもしろいなと思ってよく眺めていました。

雑貨屋さんや、陶芸やガラス細工の展示会などに行くと、様々な色彩やデザインの作品があり、自分でも作れたらいいなと思っていたので、自然と、ビーズで壷を作るようになったのかなと。

意外と悩むのが、首の部分です。
胴の部分とのつながりをどうするかや、ビーズの目の数と首の太さとデザインをどうするかで作業がストップしてしまうことが多いです。


また、しっかりと堅さのある仕上がりにしたいので、胴の部分に芯を入れて作ることが多いのですが、ネッティングのように柔らかく編みあがるステッチでも作ることができる反面、芯のサイズと合わせないといけないので、デザインに工夫が必要です。

最近は、芯を入れずに作ることも増えてきていますが、こちらの場合は、好きなデザインで作ることができる反面、特に大きくなると、強度をどう保つかということとデザインとの兼ね合いが難しい所です。

いろいろ考える部分が多く、イメージ通りに仕上げるための、試行錯誤の過程は、大変なのですが、本当におもしろいです。

ビーズで編む壷の首がグラグラするのを防ぐには

ビーズで編む壷の首が、グラグラしたり、堅く仕上がらないという質問が良くあります。

胴の部分には芯が入っていて、あまり糸を引かなくても形が保たれますが、首の部分は、何も入っていないため、編んだ時の状態が仕上がりの堅さとなります。
そのため、首の部分は、胴部分よりも、糸にワックス(ビーズワックス:beeswax)をしっかりかけて、よく糸を引いて編む必要があります。
糸を強く引いて編むだけでは、作品が堅く仕上がりません」の記事も参考にしてください。

それ以外にも、壷の胴部分から首に移る部分をしっかり作っておく必要があります。
この部分は、形が極端に変わったり、使うステッチが変わったりするため、不安定になりがちです。


上記のKT312-2CHとKT120-4CHは、胴部分をネッティングで編むので、ビーズ同士がつながっている部分が少ないため、首の根元周辺がぐらつきやすくなります。
中に芯は入っていますが、胴部分の編み終わりの数段は、糸を強めに引いて編むようにすると、首の部分を作ってもグラグラしにくくなります。

また、首の部分の1段目を編んだ後、もう一度同じ所に糸を通してよく引いてから、2段目を編むとしっかりします。

スペース

KT324-2CHの首の部分は、筒状のヘリンボーンステッチで作ります。
それに対して、壷の胴部分のビーズの穴の向きは、筒状のヘリンボーンステッチで並ぶ方向には並んでいません。
そのため、首の部分の一番最初の段は、胴の部分のビーズの穴を上向きに起こすようなイメージで、糸をしっかり引いて編まないと、ぐらつきの原因になります。ここをしっかりしておくと、筒状のヘリンボーンステッチは、よく糸を引けば締まりやすいので、堅く仕上げることが出来ます。

首を編んだ後に、首の部分に何度か糸を通しておくのもいいことです。
ただ、持ち手を付ける前にしてしまうと、針が通らなくなることがあります。
形を作る時に、ある程度しっかりと糸を引いて作り、持ち手も付けて、後は糸始末するだけという状態になっても、まだグラグラするようであれば、首部分の編み目に針が通る範囲で糸を通してよく引いておくといいと思います。

壷のキット・携帯ストラップキットは、ビーズアクセサリーLobeliaの 壷のキットのページで販売しています。

新作ネックレスキット・KT358-1NEの紹介

新作ネックレスのキットKT358-1NEが出来ました。

コロコロッとしたパーツがかわいらしい星型の模様のネックレスです。
ペヨーテステッチを使ってパーツを編み、内側に芯を入れるので、しっかりとした仕上がりになります。
円形のペヨーテステッチで目を増やしながら作りますが、図で1ステップずつ図解していますので、比較的作りやすいと思います。

ネックレスのサイズ:首周り51cm。
星型模様のパーツのサイズ:縦・横が1.6cm、厚みが1.1cm。

KT358-1NEは、ビーズアクセサリーLobeliaで販売しています。