和紙は便利です

木製のニードルケースをペヨーテステッチで覆って作るニードルケースのキットに小さな和紙を入れています。

ふたの部分を編んだ後、そのまま作品を仕上げて、ニードルケースのふたの開け閉めをすると、ビーズで編んだ部分が、木製のふたからすっぽりと抜けてしまうことがあります。
そのため、木製部分のふたとビーズで編んだ物の間に、和紙を小さく切った物をはさんで接着するという方法を取っています。

ビーズで編んだふた部分の内側に入り込むサイズに和紙を切って接着剤を塗って、木製のふたの方に接着します。
その後、和紙側に接着剤をたっぷり塗って、ビーズで編んだ物をかぶせ、ビーズの編み目に接着剤が入り込むように、よく押さえて、接着します。

接着剤(木とガラスがくっつく物)で、ビーズで編んだ物と、木製のふたの部分を直接貼り付けてもいいのですが、間に和紙を挟むことで、すき間が少なくなり、取れにくくなります。

また、木製のふたは堅くて表面が平らで、ビーズで編んだふた部分は堅くて表面が凸凹しているので、直接、両者を接着すると、やや接着力が弱いです。

和紙は、表面に凹凸があり、また水分を吸収すると膨張するので、どちらの素材とも接着しやすい形になるので、接着力が高まります。
和紙を2枚くらい重ねて貼ると、より接着力が高くなります。

和紙は、下張りにも便利です。例えば、スチレンボードに紙を貼って、作品展示用のボードを作る時によく使っています。
スチレンボードの断面部分には糊が付きません。スチレンボードの断面部分を覆うように和紙を貼ると、その部分にも、上張りの用紙を貼ることができます。
和紙は、水に濡れても破れず、引っ張ると伸びるので、厚みのあるスチレンボードの角部分に、きれいに沿うように接着する作業がとてもやりやすいです。

ニードルケースのキットは、KT202-1KT202-2のページで販売しています。