何かいいアイデアが思いつかない時

新しい作品を作ろうと、いろいろ考えていても、いいアイデアが思いつかない時って結構あります。
だいたいの方向が決まっているけれど、それをどう形にするかの方法がなかなか思いつかない時は、こんな方法を取っています。

例えば、平面の丸い形でのデザインを作ろうとしているけれど、実際の模様やどんなステッチを使うか、配色も決まっていない場合、とりあえず、今まで作ってきた平面の丸い形の物をいろいろ作ってみます。

  • 色も特に考えないけれど、段数ごとや編み目の変わり目では必ず色を変える。
  • 今まで作っていた物とはビーズの種類を変えてみる。前は丸小ビーズのみで作っていた物であれば、それを特小ビーズとデリカビーズで作ってみるとか、ファイアーポリッシュを混ぜてみるなど。
  • 途中で今まで作っていた物と変化してきても、そのまま続けてみる。

こんな感じで作っていると、同じパターンに陥っていた考え方から抜け出すことが出来て、途中で方向が決まることが結構あります。

また、こういう時には、練習用に置いてある古いビーズを使います。
以外にこれがいいヒントになることもあります。

使える物が限られているので、いつも使わないような配色の組合せで編んでみることになります。すごい配色になることもありますが、そのいつもと違う感じの意外な配色からイメージがわいたりすることもあります。

煮詰まってきた時ほど、ちょっと遊んでみる感じで気楽に作ってみると、案外スッと思いついたりするのかなと思います。

六角形のビーズの箱のキット・KT339-1BOXの応用

六角形のビーズの箱のキット・KT339-1BOXの応用について書いてみます。
五角形のマットKT233-1MATは、上の箱のふたとよく似た方法で作っています。このマットの模様の一部分を箱のふたとして作り、KT339-1BOXと同じ方法で、本体を作ると、下の写真のような五角形の箱ができます。


辺の数が少ない分、開口部分が小さくなるので、一辺の長さを六角形の箱より少し長くなるように作るか、高さを低くして作るとバランスがよくなります。

上の五角形のマットの模様の縞模様部分ぐらいまで入れたふたを作って箱にすると、また雰囲気が変わっておもしろいかなと思います。

KT233-1MATやKT339-1BOXはこちらで、販売しています。

和紙は便利です

木製のニードルケースをペヨーテステッチで覆って作るニードルケースのキットに小さな和紙を入れています。

ふたの部分を編んだ後、そのまま作品を仕上げて、ニードルケースのふたの開け閉めをすると、ビーズで編んだ部分が、木製のふたからすっぽりと抜けてしまうことがあります。
そのため、木製部分のふたとビーズで編んだ物の間に、和紙を小さく切った物をはさんで接着するという方法を取っています。

ビーズで編んだふた部分の内側に入り込むサイズに和紙を切って接着剤を塗って、木製のふたの方に接着します。
その後、和紙側に接着剤をたっぷり塗って、ビーズで編んだ物をかぶせ、ビーズの編み目に接着剤が入り込むように、よく押さえて、接着します。

接着剤(木とガラスがくっつく物)で、ビーズで編んだ物と、木製のふたの部分を直接貼り付けてもいいのですが、間に和紙を挟むことで、すき間が少なくなり、取れにくくなります。

また、木製のふたは堅くて表面が平らで、ビーズで編んだふた部分は堅くて表面が凸凹しているので、直接、両者を接着すると、やや接着力が弱いです。

和紙は、表面に凹凸があり、また水分を吸収すると膨張するので、どちらの素材とも接着しやすい形になるので、接着力が高まります。
和紙を2枚くらい重ねて貼ると、より接着力が高くなります。

和紙は、下張りにも便利です。例えば、スチレンボードに紙を貼って、作品展示用のボードを作る時によく使っています。
スチレンボードの断面部分には糊が付きません。スチレンボードの断面部分を覆うように和紙を貼ると、その部分にも、上張りの用紙を貼ることができます。
和紙は、水に濡れても破れず、引っ張ると伸びるので、厚みのあるスチレンボードの角部分に、きれいに沿うように接着する作業がとてもやりやすいです。

ニードルケースのキットは、KT202-1KT202-2のページで販売しています。

ビーズのフリンジの取り付け方に工夫

ビーズでフリンジを付ける場合、糸を引きすぎて仕上げる人がいるので、聞いてみると「糸が見えるから。」という答えが返ってきました。

上の写真のフリンジの取付位置部分で、ペンダントとフリンジの間に糸が見えるとのことですが、その見えている糸は必要です。
この糸が見えない状態だと、糸を引きすぎているため、フリンジがゴツゴツした形になり、きれいに揺れません。

1本取り付けたら、ゆがまずに下に垂れ下がっているかということと、しなやかに揺れるかどうか確認します。

糸を引きすぎていたら、フリンジを持って下に少しだけ引っ張り、取付位置に糸がわずかに見えるようにします。
もう一度きれいに揺れるかどうか確認してから、次のフリンジを取り付けます。

長めのフリンジの場合は、自身の重みで下に垂れ下がりやすいので、少し糸を引いた程度なら、ゴツゴツとした感じにはなりにくいのですが、短めのフリンジは、軽いので、気を付けて作業しないと、糸の引きすぎになっていることが多いです。

きちんとフリンジが取り付けられたら、今度は、そのフリンジを安定した状態に保つことを考えます。

上の写真のフリンジは、このように付いています。

部分拡大するとこうなります。
一本の糸で一筆書きのように付けていますので、1本のフリンジを下に引っ張ると、隣のフリンジが引っ張られて糸のゆるみがなくなり、ゴツゴツした状態になります。

フリンジを全部取り付けた後、上図のように、フリンジ取付位置のペンダント部分のビーズの中に糸を通しておくとよいです。

この時に、ビーズの中に通っている糸に、針を突き刺すようにして、作業している糸とからまるように作業しておくのがポイントです。
こうすることで、フリンジを取り付けた時の糸が固定されるので、フリンジの1本が引っ張られても、隣のフリンジに影響しずらくなります。
何度か糸を通しておくと、より固定されます。

作品を作るためのアイデア(1)

ビーズワークの作品作りのアイデア、どんな所から出てきますか。

1つの作品から、どれだけバリエーションができるかと考えてみるのも1つの手です。
というよりも、これをどんどん進めていくと、最初の作品とは全く違った物になってしまうこともあり、とてもおもしろいので、私はよくやっています。

例えば、次のネックレス。

ボール部分の花模様がおもしろいので、何かできないかと考えて、まず花模様の部分の5枚花弁の所を6枚花弁にしてボールを作ってみました。
これに首を付けると、小さな高さ3cmほどの花模様の壷が出来ました。

さらに、この壷の花模様のボール部分の横から見た模様がきれいだったので、向きを変えて、首の作りを変えたら、次のような壷になりました。

もっと大きな模様にはならないかとか、花模様の入ったボールではなく平たく作れないかとか、考えていくと、まだまだ出てきそうです。

KT227-1NEはこちらのページで、KT324-2CHはこちらのページで販売しています。