蝶の額を展示しています

ビーズを編んで作った蝶と小花

写真の作品は、2010年に開催したオフルームビーズワーク作品展で展示していた作品です。
額のサイズ:縦52cm、横43cm
蝶のサイズ:縦30cm、横26cm
素材:シードビーズ(1.5mm、2.0mm)、各種グラスビーズ

現在、9月8日(日)まで、岡山県天神山文化プラザの2階の文化情報センター(スタッフルーム)に展示しています。

蝶も小花も全て、糸と針でビーズを編んで作っていて、蝶には、6万粒以上のビーズを使用しています。
まず、羽の形をした物を4枚編み、輪郭線を編んだ物と縫い合わせて、蝶の原型を作ります。
そして、模様となるパーツを1個1個編んで作り、蝶の原型に埋め込むように縫い合わせて完成させています。
制作時間は1ヶ月を超えています。一見するとビーズ刺繍のようにも見えますが、厚みが0.7cmほどの立体感のある仕上がりです。

すぐ近くに、岡山県立美術館やオリエント美術館もありますので、近くにお越しの際には、天神山文化プラザ2階の文化情報センターにもお立ち寄りください。(9時から18時まで開館。)

最近製作した作品などの写真を収めた作品ファイルも置いていますので、併せてそちらもご覧いただければと思います。

首の痛み

ビーズワークの作業も、うつむいた姿勢で長時間作業することが多くなりがちなので、肩こりになりやすいです。
最低でも1時間作業したら、肩や体をほぐしたりしなければと、気を付けてはいるのですが、気が付いたら、2時間以上もジーッとしたまま作業を続けてしまっていることもあります。

ある朝起きると、首を寝違えたような状態になってしまいました。
首が痛くて、右側には何とか首を倒すことができるのですが、左側へは全く倒すことができません。首の右側の筋肉がものすごくガチガチに固くなっていました。

いつもは、数時間で治るのですが、今回は、日中少しましになるかな、ぐらいの状態で、朝起きるとまた、ガチガチになって動かないという日が、もう1ヶ月以上も続いています。
今年は暑すぎて、クーラーを付けている時間が長いのもあって、血行不良も加わっているのかもしれません。

血行を良くする物を食べるようにしたり、動く範囲でゆっくりと首を動かしたり、いろいろしてみました。
ルリタマアザミとセンニチコウ2体が温まって血行がよくなると、少し痛みが和らいだり、首が動くようになります。

そこで、暑い日が続いていましたが、1日に何度も飲むお茶も、運動後以外は、冷たい物から温かい物に変えました。
最初は違和感があったのですが、血行がよくなる感じがするのが気持ちよく、だんだん慣れてきました。
それから、少しずつ良くなってきたみたいで、だんだん首が動くようになってきました。

肩甲骨の辺りの筋肉もすごく固くて痛いので、肩甲骨ストレッチも無理のない範囲で続けてみて、やっとよくなってきました。
こちらには、肩甲骨のストレッチについての情報がいろいろありますね。

学生の頃もやりすぎて、ひどい肩こりから熱を出して学校を休んでしまったり、腱鞘炎で仕事に支障をきたしたりと懲りているはずなのですが、忘れてやりすぎてしまいました。
ほんと、気を付けないといけません。

とにかく作ってみる

作品展の時などに、よく聞かれるのが「デザイン画を描いてから作品を作っているのですか。」という質問です。カラフルペンダントのバッグ・後ろ側
「ほとんどは、作りながら考えています。」と答えているのですが、不思議そうにされます。

バッグやマット、ニードルケースなどの一定の面積がある作品で、単一な編み目が多い作品の場合は、図案を作ってから製作に入ります。

でも、ほとんどの作品は、本当に作りながら考えています。

作りたいイメージがあって作る場合でも、ビーズは、布や紙のように好きなサイズに切ったりすることができないので、イメージしている状態でその場所にビーズを入れたくても入らないということがよくあります。
そういう時は、方針転換しなければいけないので、違うデザインになってくることがあります。

また、ある形のパーツを作っている途中で、いつもと違うことを試している内に、異なる形のパーツが出来てくることがあったり、作っている途中で、裏側を見たら表よりも面白い形状ができている場合があったりすると、予定を変更して全く別の物を作るということもあります。

決まったデザインで作らないといけない場合は、出来る限りそのデザインに沿った形で考えていきますが、それでも少し変えた方が結果がよくなる場合は、相談の上でデザインを変更することもあります。

いつも偶然に頼っているわけではないのですが、とにかく手を動かして何かを作りながら、アイデアを出すという方法で作ることが多いです。

だから、頭の中でイメージしていた通りの物が出来た時には、すごく気持ちがいいですね。

何かいいアイデアが思いつかない時

新しい作品を作ろうと、いろいろ考えていても、いいアイデアが思いつかない時って結構あります。
だいたいの方向が決まっているけれど、それをどう形にするかの方法がなかなか思いつかない時は、こんな方法を取っています。

例えば、平面の丸い形でのデザインを作ろうとしているけれど、実際の模様やどんなステッチを使うか、配色も決まっていない場合、とりあえず、今まで作ってきた平面の丸い形の物をいろいろ作ってみます。

  • 色も特に考えないけれど、段数ごとや編み目の変わり目では必ず色を変える。
  • 今まで作っていた物とはビーズの種類を変えてみる。前は丸小ビーズのみで作っていた物であれば、それを特小ビーズとデリカビーズで作ってみるとか、ファイアーポリッシュを混ぜてみるなど。
  • 途中で今まで作っていた物と変化してきても、そのまま続けてみる。

こんな感じで作っていると、同じパターンに陥っていた考え方から抜け出すことが出来て、途中で方向が決まることが結構あります。

また、こういう時には、練習用に置いてある古いビーズを使います。
以外にこれがいいヒントになることもあります。

使える物が限られているので、いつも使わないような配色の組合せで編んでみることになります。すごい配色になることもありますが、そのいつもと違う感じの意外な配色からイメージがわいたりすることもあります。

煮詰まってきた時ほど、ちょっと遊んでみる感じで気楽に作ってみると、案外スッと思いついたりするのかなと思います。

ビーズを編んで壷を作るのは、おもしろいです

私は壷が好きで、ビーズを編んで壷を作ることが多いです。
陶器の壷も好きですし、ガラス製の壷や花瓶、香水瓶もデザインがいろいろあって大好きです。

好きになったきっかけは、多分、家にあった小さな陶器の壷だと思います。

とても小さくて、大きい物でも、高さが5cm、胴部分の直径が3cmくらいで、いくつかが、人形ケースの中に、ちょこんと飾ってありました。


形も様々で、絵付けもして、持ち手も付いていたりと、小さくてもしっかりと作ってあって、おもしろいなと思ってよく眺めていました。

雑貨屋さんや、陶芸やガラス細工の展示会などに行くと、様々な色彩やデザインの作品があり、自分でも作れたらいいなと思っていたので、自然と、ビーズで壷を作るようになったのかなと。

意外と悩むのが、首の部分です。
胴の部分とのつながりをどうするかや、ビーズの目の数と首の太さとデザインをどうするかで作業がストップしてしまうことが多いです。


また、しっかりと堅さのある仕上がりにしたいので、胴の部分に芯を入れて作ることが多いのですが、ネッティングのように柔らかく編みあがるステッチでも作ることができる反面、芯のサイズと合わせないといけないので、デザインに工夫が必要です。

最近は、芯を入れずに作ることも増えてきていますが、こちらの場合は、好きなデザインで作ることができる反面、特に大きくなると、強度をどう保つかということとデザインとの兼ね合いが難しい所です。

いろいろ考える部分が多く、イメージ通りに仕上げるための、試行錯誤の過程は、大変なのですが、本当におもしろいです。