作品展の時などに、よく聞かれるのが「デザイン画を描いてから作品を作っているのですか。」という質問です。
「ほとんどは、作りながら考えています。」と答えているのですが、不思議そうにされます。
バッグやマット、ニードルケースなどの一定の面積がある作品で、単一な編み目が多い作品の場合は、図案を作ってから製作に入ります。
でも、ほとんどの作品は、本当に作りながら考えています。
作りたいイメージがあって作る場合でも、ビーズは、布や紙のように好きなサイズに切ったりすることができないので、イメージしている状態でその場所にビーズを入れたくても入らないということがよくあります。
そういう時は、方針転換しなければいけないので、違うデザインになってくることがあります。
また、ある形のパーツを作っている途中で、いつもと違うことを試している内に、異なる形のパーツが出来てくることがあったり、作っている途中で、裏側を見たら表よりも面白い形状ができている場合があったりすると、予定を変更して全く別の物を作るということもあります。
決まったデザインで作らないといけない場合は、出来る限りそのデザインに沿った形で考えていきますが、それでも少し変えた方が結果がよくなる場合は、相談の上でデザインを変更することもあります。
いつも偶然に頼っているわけではないのですが、とにかく手を動かして何かを作りながら、アイデアを出すという方法で作ることが多いです。
だから、頭の中でイメージしていた通りの物が出来た時には、すごく気持ちがいいですね。