六角形のビーズの箱のキット・KT339-1BOXの紹介

新作の六角形のビーズの箱のキット・KT339-1BOXが出来ました。

飾っておいても、とてもかわいいです。
底にも模様が入っていますので、ふたを開けて、中をのぞいた時にもきれいです。

ほとんどデリカビーズを使って作りますが、角の部分に特小ビーズを入れています。
こうすることで、角の形がきれいに仕上がり、かつ、箱の強度も増し、しっかりとした箱になります。

ペヨーテステッチを使って作りますが、組み立て時に針通りが悪くなるのを防止するために、2本の針を使用するペヨーテステッチのやり方で作業します。

この作品は、やや難易度が高いので、針と糸を使って作業するのが初めての方は、よく似たデザインのKT233-1MATを作ってから、こちらの箱を作る方がよいと思います。

箱のサイズ:高さ:5.8cm。 最大の横の長さ:5.1cm。
全3色。

KT339-1BOXは、ビーズアクセサリーLobeliaで販売しています。

ビーズの色合わせ(3)- 中染めビーズが小さく見えることを利用する

ビーズの色合わせ(2)- 中染めビーズが小さく見えることに注意」で「中染め(カラーライン:color-lined)ビーズは、小さく見えることがあるので注意が必要です。」と書いたのですが、今回は小さく見えることを利用するとどうなるかについてです。

上のダイヤモンドチェインステッチを使って作っているネックレスの写真を拡大したのが下の写真です。
ベース部分の濃いブルーに見えるビーズは、薄い水色のビーズの内側に濃いブルーでの中染めビーズで、これがアクセントカラーになっています。

この中染めビーズを例えばメタリックブルーに変えてみるとどうなるかを試したのが、下の写真です。

アクセントカラー部分のビーズが目立ちすぎて、バランスが悪いですね。

色合わせで、いろいろ試してみましたが、結局4色ともこのアクセントカラー部分は、中染めビーズで落ち着きました。
中染めビーズが小さく見えることで、ちょうどバランスを保っているというわけです。

また、薄い水色のビーズの内側に濃いブルーでの中染めなので、色が混じって少し抑えた色合いになっているのも目立ちすぎない要因になっています。

このように、同じような色でも、作るものによって使い分けることがあるので、加工の種類が異なるものがあれば、揃えておくといいと思います。

上記の写真のキットは、KT111-6NEのページで販売しています。

ビーズの色合わせ(2)- 中染めビーズが小さく見えることに注意

中染め(カラーライン:color-lined)ビーズは、透明又は透明系カラービーズの中を染めた物ですが、色によっては、小さく見えることがあるので注意が必要です。

上の写真のフリンジの場合は、矢印部分に中染めビーズが入っています。
たくさんある中の1粒であることと、ライトトパーズ色のビーズにペールブルーでの中染めで色が混ざって見えるため、特に小さく見える感じはありません。

しかし、下の写真のように、1色あたりのビーズの数が比較的多く入っていて、段階的に色が変化するようなフリンジの場合は注意が必要です。

上の写真では、中染めビーズは使われていないので、フリンジの太さに変化はありません。
しかし、下の写真のようにフリンジの途中に中染めビーズを使うと、フリンジの真ん中辺りだけ細く見えます。この場合は、特に無色透明のビーズに濃いアメジストでの中染めなので、特に細く見えると思います。

元のビーズの色と中染めの色の濃さが近い場合や、濃い色のビーズに中染めする場合などのように、色の組合わせによっては、あまり小さく見えない場合もあるので、ビーズの色合わせの時には、こういう点にも注意してビーズを選ぶようにした方がいいと思います。

ビーズの色合わせ(3)- 中染めビーズが小さく見えることを利用する

ビーズの色合わせ(1)- マット系ビーズとの組み合わせ

ビーズの色合わせは、色そのものの組み合わせ以外に、ビーズの加工の種類や質感も併せて考慮する部分が難しいですね。
今回は、マット系(つや消し)ビーズとの組み合わせで考えてみます。

マット系(つや消し)ビーズは、光を反射しないので、色がくっきり見えます。そのため、マット系以外のビーズと組合わせると、はっきりとした印象になります。

例えば、上のKT231-1NEのネックレスの四角形のパーツは、マット系ブルーのビーズとメタリックブロンズのビーズとを組み合わせて作っています。

マット系ブルーのビーズを、ラスター系(つやのある加工)ブルーのビーズに変えて作ったのが、下の写真の右側です。
ラスター系のビーズを使っている右側のパーツは、ツルツルと光った感じで、全体的に一体感のある感じに見えます。

マット系ビーズを使った左側のパーツは、メタリックブロンズのビーズとの質感の差によって色がはっきり分かれて見えます。

下の写真のKT358-1NEのネックレスやKT203-3のブルーのバッグのように、マット系ビーズと24ktメッキビーズと組合わせると、24ktメッキビーズがキラキラしている分、さらにその差は顕著です。
色がくっきりしていて、マット系の落ち着いた色合いと24ktメッキビーズの派手さとの組み合わせで、落ち着いた華やかさが出るので、私が最近よく使っている組み合わせです。

どういう組み合わせが正解とは決められないので、作品のデザインや、自分のイメージ、どう見せたいのかなどを考えて、同じ色でも、マット系のビーズを使うのがいいのか、それとも違う加工のビーズを使うのがいいのかを考えて色合わせをする必要があります。

上記の写真のキットは、KT231-1NEKT358-1NEKT203-3CHのページで販売しています。

和紙は便利です

木製のニードルケースをペヨーテステッチで覆って作るニードルケースのキットに小さな和紙を入れています。

ふたの部分を編んだ後、そのまま作品を仕上げて、ニードルケースのふたの開け閉めをすると、ビーズで編んだ部分が、木製のふたからすっぽりと抜けてしまうことがあります。
そのため、木製部分のふたとビーズで編んだ物の間に、和紙を小さく切った物をはさんで接着するという方法を取っています。

ビーズで編んだふた部分の内側に入り込むサイズに和紙を切って接着剤を塗って、木製のふたの方に接着します。
その後、和紙側に接着剤をたっぷり塗って、ビーズで編んだ物をかぶせ、ビーズの編み目に接着剤が入り込むように、よく押さえて、接着します。

接着剤(木とガラスがくっつく物)で、ビーズで編んだ物と、木製のふたの部分を直接貼り付けてもいいのですが、間に和紙を挟むことで、すき間が少なくなり、取れにくくなります。

また、木製のふたは堅くて表面が平らで、ビーズで編んだふた部分は堅くて表面が凸凹しているので、直接、両者を接着すると、やや接着力が弱いです。

和紙は、表面に凹凸があり、また水分を吸収すると膨張するので、どちらの素材とも接着しやすい形になるので、接着力が高まります。
和紙を2枚くらい重ねて貼ると、より接着力が高くなります。

和紙は、下張りにも便利です。例えば、スチレンボードに紙を貼って、作品展示用のボードを作る時によく使っています。
スチレンボードの断面部分には糊が付きません。スチレンボードの断面部分を覆うように和紙を貼ると、その部分にも、上張りの用紙を貼ることができます。
和紙は、水に濡れても破れず、引っ張ると伸びるので、厚みのあるスチレンボードの角部分に、きれいに沿うように接着する作業がとてもやりやすいです。

ニードルケースのキットは、KT202-1KT202-2のページで販売しています。