糸を強く引いて編むだけでは、作品が堅く仕上がりません

オフルームビーズワークでは、いろいろなステッチを使って編みますが、いつも柔らかくしなやかに仕上がるように編むわけではなく、作品をしっかりとした堅さに仕上げたい場合は、糸をよく引いて編みます。

例えば、ペンダントトップの部分や、

飾りつぼの首の部分など。

さらに、滑らないタイプのワックス(ビーズワックス:beeswax)をしっかりかけて、糸が滑ってゆるんでこないようにして、作業します。

ワックスもよくかけて、糸もしっかり引っ張っているのに、堅く仕上がらないということがあります。
気づかない内に、糸をゆるめてしまっているのが原因です。

【堅く編んだ状態を保つ方法】

  1. 作業中に、作品から出ている糸を、針を持っていない方の手の指に引っ掛けてしっかりと押さえておきます。
  2. ビーズに針を通して糸を引き、その糸を引っ張り終わる直前に、抑えている指を離してサッと糸を引っ張り、強く糸を引いた状態を保つように、再び糸を押さえておきます。



常に、このようにしていると、糸がゆるんで柔らかくなってしまうことはありません。
また、作業する部分が指の上で固定され、グラグラしないので、針も刺しやすくなる利点があります。

糸を押さえずに作業していると、徐々に糸が滑ってきて、前に編んだ部分の編み目がゆるんできます。
また、糸を押さえていないことで、針を通す時にビーズが持ち上がり、糸をゆるめてしまうことにもなります。

あまりにも糸を強く引きすぎると、糸そのものがブチッと切れてしまうので、ある程度の力で引っ張り、ゆるまないようにしておく方がいいということです。
力を入れ過ぎると、手も疲れますので。

今まで、こういう方法で作業していない場合は、最初はやりづらいと思いますが、練習を繰り返すとコツが分かってきますので、ぜひ習慣づけておく方がよいと思います。